中国投資の今後

中国への投資は危険水域を越えています。

ほんの数年前まで「次はG2(アメリカと中国)の時代だ」とか「もはやG5,6の時代ではない、G20の時代だ」などと大いに宣伝されておりましたが、現状を見るとまったく様子は様変わりしてしまいました。

世界の工場から超大国へと希望をつないでいた中国は株式バブルがはじけ、不動産バブルも終わり、政府は必死でお金をつぎ込んで経済を支えている状態です。一説にはもはや外貨もアメリカ国債も殆ど使ってしまったのでは?とも言われています。また、そこまでしても、「粉飾された」各種のデータの数字の小ささが経済の相当な厳しさを表しています。

中国に関して言えば経済的には資本主義風味の計画経済が暴走し、コントロール不能になった上、破綻し、景気の悪化で内需が冷え込み、輸出も減り、貧富の差が絶望的なまでに広がったまま破綻への道を進んでいます。

また、政治的には外交で四方と摩擦を起こし、アメリカと決定的に決裂し、頼みはロシアとその他の小国のみという有様でこちらも打つ手がありません。

中に目を移せば主に経済また人権や自由と言った民主的な価値観で不満をもった多くの国民の鬱積した反政府的なエネルギーと漢人に抑圧されたチベットやウイグル、モンゴルといった民族の怨嗟が響き渡っています。非常に危険な状態です。

主立った先進国はすでに資本を中国から引いており、残っているのはリスクを最大に取っているしたたかな企業やドイツ資本など中国にすがるしか道が残っていない国となっています。

どのように動くか正確には想定出来ませんが、リスクを合理的に考えれば中国への投資は危険と言うよりもむしろ触れるのも避けた方がいいでしょう。これは中国と関係の深い国や企業に関しても言える事です。

私たちの資産防衛はギャンブルや投機であってはなりません。ですから、防衛という意識を新たにし、もっともリスクの少ない、出来れば多少でも恩恵を被ることの出来るところへの資産の移動を考えて行きたいです。

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